美容の歴史 〜ヘアカット〜
2017.07.20
吉祥寺美容室 BiBi です!
不定期でお送りしている美容の歴史シリーズ!今回は我々美容師の真髄、ヘアカットについてお伝えをしたいと思います!!
さて皆様、今日当たり前のように僕たち美容師はハサミや道具を用いて髪の毛をカットしています。世界で初めて美容における「カット」をしたのはどこの誰なのでしょうか?気にしたことはないけど、きっとなかなか知り得ない情報だと思います。
さてさて、世界で一番最初のヘアカット!それは遡ること紀元前3000年ごろ、エジプトにて生まれたと言われています。パーマやネイルの起源もだいたい同じ頃のエジプトで生まれたと考えると当時のエジプトは様々なものの起源になっているのですね!!すごいです!!笑
当時はヘアカットはオシャレの一環、というよりただ単純に伸びた髪の毛をカットする、という面が強かったようです。
我が国日本では1100年ごろ、鎌倉時代に髪の毛を手入れをする今で言う美容師におけるスタイリスト的な存在が存在したと言われています。
ただし、今のスタイリストと違うのは当時の日本には男も女も「髪結い」という文化があり、ちょんまげや髪の毛を結うことをメインにしていたところです。
その後歴史が経ち日本が明治時代に開国し、外国の文化が日本に取り入れられるようになると歴史の教科書にも載っている「断髪令」(ちょんまげをきり、髪型を自由に変えることを許すという令)が出され、様々な髪型が登場するようになりました。
その後また時が流れ1913年、「東京女子美髪学校」という日本で初めての美容専門学校が生まれました。ちなみにこの学校、カットやセットだけでなく、美顔術と言われる今で言うエステのような技術も既に伝えていたそうです。これ以降日本各地に美容専門学校がたくさん生まれ、日本の美容の技術は大きくレベルアップしていきました。
現代のような美容師の形に近づきつつある美容。1947年、ついに法律で「理容師法」が制定され、その10年後理容師法から独立する形で「美容師法」が制定されます。
僕たち美容師が公的に職業として認められることになりました。
さらにその数年後、今ではシャンプーやドライヤーで有名なイスラエル生まれのイギリス人、ヴィダルサスーンがハサミを用いてのカット技術を考案し、その技術が世界的に広まります。
1980年代の日本にそのカット技術が伝来し、日本でもハサミを用いてのカットが主流になりました。それまではレザーカットと呼ばれるヘアカット用のカミソリで髪の毛をそぎ落とす様な形のカット技法が主流だったようです。実はハサミを用いてのカットはまだ30年ちょっとしか行われていないのですね。
その後ヘアカットのみならずヘアカラーやパーマ技術が並行して日本に伝わり、今日の美容、カット技術につながってくるわけですね!
今回は主にカットの技術についてお伝えを致しました。今日当たり前のように行われているハサミを用いてのカット技術、意外と日が浅いと言うことが言えると思います。
紀元前のエジプトから行われている髪の毛をカットして整えると言う行為が今でも形を変えながら伝わっているということ、とてもロマンあふれる素敵なことだと思います。
是非次回BiBi にいらしたときはそのことを頭の片隅に入れて置いていただけるといつもと気分が違うと思います!