パーマは髪の毛の大手術
2017.05.11
こんにちは!吉祥寺 美容室 BiBiです!
五月に入り、本格的に気温が上がってきましたね!!衣替えもして、新しい季節に臨みたいところです!
さて、本日は皆様が美容室で何気なくやっている「パーマ」という技術。
豆知識も交えながらパーマ中は髪の毛の内部で何が起きているの?どういう原理でパーマがかかるの?という所を伝えていきます!
さて、パーマの歴史は遡ること紀元前3000年!古代エジプトまで遡ります。
当時はアルカリが含まれている土を髪に塗り、木の枝を巻きつけて化学変化を起こしてウェーブを形成していたようです。
しかしこれらのものは一時的なもので今のように長持ちするものではありませんでした。
歴史は大きく進み1920年代、断熱とお薬の力でウェーブを作るデジタルパーマの元祖が生まれ、そこから飛躍的にパーマの技術は進歩していきました。
戦後の日本でもその技術が入ってきたのですが100度以上に加熱しなければいけなかったり、非常に時間がかかるということで相当な負担があったそうです。
その後1940年代、極端に加熱しなくてもウェーブを形成させることのできるお薬が開発され、それが現代ごく一般的に行われるパーマの形になりました。
肝心の現代のパーマはどういう形でかかっていくかというと…
・水素結合(水に濡れると切れる)
・イオン結合(髪の毛がアルカリ性になると切れる)
・シスチン結合(お薬をつけると切れる)
髪の毛は上記の三つの「結合」でくっついています。これらの結合を「水に濡らし、お薬をつけ、髪の毛をアルカリ性にした上で」ロッドを巻くことによってウェーブを形成していきます。
ロッドを巻き、狙った所までウェーブが形成されたのを確認した後、再び別のお薬で「髪の毛を弱酸性に戻しつつ、髪の毛内部の結合を再びくっつけ、最後に乾かして」形を作っていくのがパーマの原理です。
簡単にまとめると以上な流れになるのですがお薬を使って目に見えない化学変化を起こしてウェーブを作っていく、いわば髪の毛の大手術といえます。
僕たち美容師は普段何気なく使っているお薬、技術など全てに意味があります。
お客様の髪の毛を見て最適な薬、時間、やり方を判断し施術を行なっていきます。
是非、次回パーマをかける際にはこれらのことを頭に入れていただくと違うと思います!
スタッフにも気軽に今のお薬はどんな効果があるの?と尋ねてみてください♫